2008年11月19日(水)にサントリーホール ブルーローズ(小ホール)にて、「堤剛プロデュース2008 チェロで辿るソロ作品の流れ」が開催される。
堤は、「相手がどこの国の人であろうと、男であろうと女であろうと、年とった人でも若い人でも、音楽を通じて会話ができる喜びがある」と語り、これまで世界の数多くの音楽家と共演してきた。その活動のうち、「堤剛プロデュース」は、知られざるチェロの名曲や大曲連続演奏に取り組んでいるシリーズで、1991年からサントリーホールで継続的に開催している。
18回目となる今回は、日本人作曲家によるソロ作品を取り上げる。これまで、細川俊夫、新実徳英、三善晃など日本人作曲家による無伴奏の世界初演を手がけてきた堤が、その流れを辿る渾身のソロ・リサイタルとなる。「初めてバッハのソロ作品に接して以来、いつも自分の中で特別の位置を占めてきたソロ作品を演奏することによって、演奏家としての自分の原点に戻り、楽器としてのチェロの可能性をより深く追求したい」という堤自身の思いがこもっているという。
演奏曲は、三味線と太夫の語りをチェロで奏でる黛敏郎「BUNRAKU」、能のかけ声のような空間的広がり、時間の流れを表した新実徳英の「横豎(おうじゅ)」のほか、この公演のために作曲委嘱した猿谷紀郎の新作など。
この機会に、バッハやコダーイ以外の無伴奏チェロ曲を、特に若い音楽ファンや演奏家は、ぜひ体験してみてはどうだろうか。
